絶滅動物のクローン

朝日新聞にこんな記事が。今回は絶滅危惧種のようですが。

いつも思うのだが、この場合ミトコンドリアDNAは普通のウサギのミトコンドリアになってしまうと思うのだが、これは厳密な意味でその種と言っていいのだろうか?ハイブリッド?危惧種ならばまだ絶滅はしていないので、未受精卵さえ得られれば完全に同一に出来るとは思うけど。
トキにも、クローン技術を用いて、キンの死によって絶えた日本産トキを復活させようという声がある。しかし日本産トキの未受精卵がなければ、日本産トキのミトコンドリア系統は絶えたままになってしまう。ちなみに、日本産と中国産のトキのミトコンドリアDNAは2塩基の違いがあるそうです。トキ保護センターではこの二系統は同種であり、日本産も中国産もない、と言う立場のようですが、この辺には色々政治が絡んでいる…と言う話もあるようです(保護センターの立場や予算、中国との関係など)。留鳥か渡り鳥かという議論もあるし、色々と複雑みたいです。まあ、日本人もアメリカ人もヒトには違いないですけど、ね。

−−−以下朝日の記事−−−
絶滅危惧のアマミノクロウサギ、クローン胚完成 近畿大
2008年11月18日3時1分
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アマミノクロウサギ=奄美大島、斎藤徹撮影

  
 鹿児島県の奄美大島と徳之島に生息し、絶滅が心配されている特別天然記念物アマミノクロウサギのクローン胚(はい)をつくることに、近畿大生物理工学部の細井美彦教授(52)=生殖生物学=の研究グループが成功した。同グループによると、絶滅危惧(きぐ)種のクローン胚完成は国内初。種の絶滅を防ぐ技術に発展する可能性がある。

 現在、実験用ウサギの卵管に移植し、妊娠を待っている。同グループによると、妊娠する確率は数%だが、妊娠すれば30日ほどでクローンアマミノクロウサギが生まれるという。

 同グループは、環境省から提供された死んだアマミノクロウサギの耳の一部から細胞を取り出し、その核を、核を除いた実験用ウサギの未受精卵に注入してクローン胚を完成させた。

 死んだ個体から生きた細胞をどうやって取り出すかが課題で、最初は筋肉を使って失敗。血液が少なく腐食が進みにくい耳で試したところ、成功した。

 「代理母出産」をめざし、9月下旬からクローン胚を実験用ウサギの卵管に移植した。細井教授は、アマミノクロウサギとは近縁種にあたるため、移植回数を重ねれば妊娠する可能性が高いとみている。妊娠が確かめられれば、ウサギを動物園に移して出産させる。細井教授は「この技術で繁殖ができるようになれば、自然繁殖が難しくなったときの個体数回復策のひとつになり得る」と話す。

 一方、クローン技術で希少種を救うことについては「環境への長期的な影響がわからず慎重にすべきだ」といった指摘もある。

 アマミノクロウサギはウサギの中でも最も原始的な特徴を残す種とされる。体の毛は灰色で、耳が短い。自然林の伐採や交通事故、マングースなどによる捕食で数が減り、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。生息数は奄美大島で2千〜4800匹、徳之島で200匹前後と推定される。

 海外では、ウシ科のガウルなど、生息環境の悪化や伝染病で数が減った希少種をクローン技術で誕生させた例がある。しかし、出産数時間後に死亡するなど課題も多い。(市原研吾)

元リンク
http://www.asahi.com/science/update/1117/OSK200811170104.html

海外ポスドク・就職は流出か、棄民か

初めは日記に書いていたのだが、長くなったので、久しぶりにコラムを書いてみよう。

ノーベル賞、今年は日本人4人(内1人は米国籍、1人は米在住)が受賞のようですね。米国籍取得者が居る事で、マスコミでは「頭脳流出」とか言う声もあるようです。この単語、時々毎日新聞の科学欄等で見かけます。海外で就職する研究者などを指しているようです。この時代の方々というのは、超優秀な人でないと海外行きが難しかった時代だったし(1ドル360円、成田空港もない)、戦後の復興期(混乱期)に研究人生を迎えているという時代背景もあるので、やむを得ないところでしょう。
対して現在の場合、簡単に海外で研究する事は出来ます。ただし、日本で職を持ち、海外で武者修行して数年で帰るというモデルは最近はあまり無いのです(アカデミックに関して言えば。企業は別ですが)。海外の研究機関に所属して、研究を行うのが一般的です。ともあれ、海外行きのハードルは非常に低くなりました。しかし、これを果たして「頭脳流出」と言うのでしょうか。言いません。さて、こうして留学した人たちの中で、超優秀な人はそのまま海外(アメリカ)で就職してしまう事もあります(但し就職だけならそれほどハードルは高くない。アメリカの場合、研究資金の獲得競争が激しく、研究室を維持するのが非常に大変で、そこに優秀さをもとめられる)。また、日本国内での応募に通って帰る優秀な人もいます(最近は大体どこも倍率100倍以上が珍しくないと聞きます)。しかし、国内で職が見つからなかった多くの海外在住日本人研究者はどうするのでしょうか。マスコミが言っている「頭脳流出」は、海外(というかアメリカ)で就職して、さらに賞を取る超優秀な人だけの事を指しているのです。ノーベル賞を取らないその他大勢には用はないのです。そして、この「難民」となったその他大勢のポスドクは、そのまま忘れ去られてい(るような気がし)ます。
アメリカは、比較的研究者への給料は良いと言われています。ポスドクの給料にも最低基準がある。その気になれば定年までポスドクも出来るらしい(ここは伝聞なのでよく知らない。詳しい人、情報ください)。ヨーロッパは、どちらかというと状況は日本に似ていますが、フランスを例に取れば、給料は大概安いです。日本人研究者が聞いても驚くくらい安いのもざらです(但しパーマネント)。私の給料も、ヨーロッパのグラントから出ているわけですが、とって(以下略)。就職するための競争も激しい。(最近はヨーロッパで就職する日本人研究者も多く出てきました。身近にも結構居ます。)
というわけで、優秀な人だけが欲しいと言っている(ように聞こえる)日本な訳ですが、有象無象もとりあえずは面倒を見るアメリカのような懐の深さ無くして、優秀な人だけを集めるなどという事が果たして可能なのでしょうか? 「頭脳流出」などと(一部で)騒がれていますが、実際海外在住研究者で「日本なんか絶対戻りたくない」、「絶対海外で就職する」等と言っている人は殆どいないのではないかと思います。勿論「流出」を懸念されているような一部の引く手あまたの方々はこの限りではないかもしれません。統計見たこと無いので実数は知りませんが。
日本は歴史的に棄民の好きな国で、文明開化以降、ブラジルやアメリカに甘言を弄して多くの日本人を送り込んでいます。ポスドクは、現代の棄民政策なのでしょうか? ま、勿論その気になれば日本に帰ってきてコンビ二バイトでも生きていけるのだから(家族が居たら大変だけど)、明治時代の棄民政策と同列には語れませんけどね。好きでやってんだから本望だろ、と言われてしまうと、相手を納得させる反論を繰る事は難しい。(この言葉、それを言ったらお終いだという殺し文句で、色々言いたい事はありますが、本題から離れるので割愛。)
ま、結論としては、上澄みのような超優秀な人を囲い込む事も大事かもしれないけど、それだけで後は知らないと言うこの冷淡なシステムを何とかしないと、本当に日本に未来は明るくないんじゃないかなあと、ノーベル賞関連の記事を読んで、ふと思ったわけでした。

紅白歌合戦

半月も前の話題であれだが…。DJ OZMAのパフォーマンスで色々問題があったとか何とか言われている。何で紅白歌合戦は毎年ああいう顔ぶれなんだろね。これからの高齢化社会、どこがターゲットなのか分からない番組作るよりも、昭和の懐かしフォークソングとかで昔を偲びつつ穏やかに時間の流れを感じさせるような一年の終わりにすればいいのに。で、終わったら余韻を残して行く年来る年。いつから日本には惻隠(この漢字変換できなかったよ…これくらい入れとけ、ATOK!)の情や余韻を楽しんで粋とする文化が無くなってしまったんだろうか。(こんな事言ってる俺は古いのか?)大晦日まで馬鹿騒ぎして何が残るんだろう。大体視聴率にこだわらないからNHKは受信料取ってんじゃないのか? 視聴率なんか言い始めたら視点・論点なんかどうなるんだ。
と言いつつ、紅白歌合戦を始めから最後まで見たことは一度もありませんが。

ブログとメディア

この記事を見てふと思ったこと。

「ハルヒ」「男前豆腐」に見る、ブログ時代のヒットの条件

 ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)ユーザーが増え続ける中、ネット上の口コミを商品のPRに生かそうという取り組みが広がっている。成功する口コミマーケティングの条件とは何か――9月7日にWeb広告研究会が開いたフォーラムで、ネットマーケティング支援などを展開するカレンの四家正紀さんが、「男前豆腐店」「涼宮ハルヒの憂鬱」という2つの成功例からその条件を分析した。

【画像】

 男前豆腐店は「男前豆腐」「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」などユニークなネーミングの豆腐を販売する企業。これまで最大で1日7万パック売ったといい、価格競争が激しい業界で、品質とブランド力を高めることで、高価格を保っている点も注目されている。

 同社のWebサイトは、食品メーカーとは思えない作りだ。Flashを駆使したサイトで、オリジナルキャラクターがアニメで動き、ユニークなメッセージや音声を発する。オリジナルの楽曲も再生される。

 このサイトがネット上で評判になり、人気が広がった。四家さんによると、ブログ検索「テクノラティ」で昨年8月に「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を検索した結果は739件。これが、今日(9月7日)現在だと1万8626件にも増えている。

 マスメディアとブログの相乗効果もあった。「男前豆腐はテレビなどマスメディアにも大きく取り上げられた。テレビで紹介されるたびにそれを見た人がブログを書くなどし、マスメディアとブログのピンポンが行われた」

 四家さんによると、男前豆腐店の社長は著書で「ブログ時代になってものの売れ方が劇的に変わった。1人のお客さんが惚れ込んで日記に書いたりすると、そこから一気に広がっていく。浸透時間が圧倒的に短くなってきてる。ブログの登場以前に比べると、口コミが広がる早さが全然違う」と述べているという。

●ハルヒの“口コミ力”

 涼宮ハルヒの憂鬱は、独立系UHF放送局で深夜枠に放映されたアニメ。全国ネットでもゴールデンタイムでもなかったが、DVDやCD、書籍などがAmazonの売上げランキングを独占するなど大ヒットしている。四家さんによると、人気の原動力となったのはブログと、ブログ同様にユーザ参加型メディアの「YouTube」だったという。

 ハルヒは「作り込みが精密でクオリティが高かった」ため、ブロガーが好んで話題にした。例えば「バンドの演奏シーンで、ピックで弾いている場合と指で弾いている場合の音が違う」などといった細かい作り込みがなされているという。

 そういった作り込みに気づいたユーザーが「みんなに知らせたい」とブログに書くと、それを見たユーザーが、YouTubeに上がった映像を見て確認し、その感想をブログに書く――そんなサイクルで、ブログ上で議論が盛り上がっていったという。

 作品の小さなこだわりは、以前ならそれに気づく少数の人に受けるだけだったが、この少数の人がネットで情報を発信するようになり、多くの人に共有され、ネタとして楽しまれるようになった――四家さんはこう分析する。

 男前豆腐とハルヒの共通点は、(1)商品・作品のクオリティの高さ、(2)「他人に話したい」と思うネタの濃さ――だ。「重要なのは商品そのもの」と四家さんは強調。その上で、ブログの話題としてどうネタを提供するかがポイントになる。

 ブログマーケティングと言うと、ブロガーにお金を払って自社に有利な記事を書いてもらおう、などと考える企業もあるが、それは読者にすぐに気付かれ、かえってマイナスになりかねない。口コミを“操作”しようと考えるより、クオリティの高い商品とネタを用意し、ユーザーとともに楽しむ姿勢が重要になりそうだ。

http://www.itmedia.co.jp/news/
(ITmediaニュース) - 9月8日15時26分更新

−−−
これって、はじめから制作会社が自前で資金を用意し、YoutubeやWinnyに動画をそこそこのクオリティで配信して、プログとかで話題になってくれれば、テレビ局を通さないでもビジネスモデルとして成り立つってこと? 制作会社は色々特典付けたりしたDVDとか原作の売り上げで元を取ればいいわけだし。売れなかったときのこと考えるとリスク高すぎるけど。
昔はアニメ作るのって滅茶苦茶金がかかったみたいだけど今はCGを使えるので相当安価で出来るらしいし。どの程度削減されたのかしらんけど。視聴者層が上だと思われるドキュメンタリーとかは難しいかな。ビデオ・オン・デマンドの時代が少しずつ近づいていると言うことなのだろうか。

バーレーン戦

今日は学会で仙台にいる。
学会も二日目が終了し後一日を残すのみ。
いろいろ食って飲んだなあ。

今日はこれからバーレーン戦だ。
私は元々スポーツに興味はなかったのでそんなに今まで見たことなかった。
ここ数年は一応新聞くらいは目を通しているので日程や結果、
選手数人くらいの名前なら知ってるけど。
しかしみんな代表戦好きだなあ。
普段Jリーグとかバレーボールとか見てんのかよとか思うけど代表戦になると
なんか視聴率も違うし、回りも実際見てる。
何でなんだろ。
愛国心って訳じゃないよな。
韓国・中国やロシアと揉めたって大体の日本人は我関せずな訳で。
誰か解説してくれないかな。

平成の大合併について

ここ数年市町村の合併がラッシュを迎えている。
俗に言う平成の大合併というやつだ。
もともと平成の大合併の目的は自治体をスリムにしてコストを削減し、行政を効率化したり道州制に備えるものらしい。

まあそれはいい。
しかし、それに伴って起こる新市町村名。何とかならないのかと思うものが多すぎる。
数市が合併したりする場合、規模の大きい方の市名にしたり県庁所在地の市ならば県名の市にするのはわかる。
しかし、全く意味不明の市名も多い。

たとえば、
愛媛県 四国中央市(しこくちゅうおうし)
 川之江市と 伊予三島市と宇摩郡の 新宮村・ 土居町が合併
がある。
何でも道州制で四国が四国州になった際の州都を目指しているらしいが…。
テレビのインタで市民が「名前負けしそう」と仰っていたのが的を射ているような気がする。

山梨県 南アルプス市
 中巨摩郡の八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町が合併
というものもある。
確かに南アルプスなのかもしれないが…。

さすがに潰されたらしいが中部国際空港の南に位置するところでは
「南セントレア市」なる馬鹿げた名前が候補に挙がっていた。

更に目立つのが平仮名市名だ。
三重県 いなべ市、熊本県 あさぎり町、香川県 東かがわ市、埼玉県 さいたま市、福井県 あわら市、石川県 かほく市、高知県 いの町、和歌山県 みなべ町、青森県 つがる市…。

有名な地名に東西南北を付けた市名もある。
もめ事も多い。
白神山地の一帯では「白神市」を使わないよう求めていたり。
新市名が問題で合併が白紙に戻ったところもいくつもある。

一体名前を付けている人々は何を考えて市名を付けているのだろうか?
平仮名が流行だから平仮名にしたり、有名な地名を付けてブランド的付加価値で観光収入を得ようとしているのだろうか?
何故歴史・伝統を考え、後世に伝えようと考えないのか。
湯布院町はまだ湯布院温泉が無名だったときに町の人々の努力で湯布院温泉の名を全国に知らしめたと聞く。
どうして安易にブランド市名を多用した便乗的な発送しかできないのだろうか。
平仮名市名にしてもそうだ。
地名は、昔は音で表されていたため当て字が多かったということもあるが、
それでも地名に当てられた漢字には意味があった。
東京には「あきる野市」という市があるが、この「あきる」が「秋留」であったとどれだけの人が知っているのだろうか。
「秋留野市」と言われればどのような場所かイメージも湧く。
雅な感さえ漂ってくるではないか。
「あきる野市」では全く意味がわからない。

自分たちの町を有名にしようとか、伝統を伝えようと言う真摯な姿勢も教養も感じられない。
この国が今抱えている問題が、市名に対するこの考えからも透けて見える気がするのは私だけか。

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